コスモスの花が咲く頃、島崎あゆみは白血病治療のため北海道から転校してきた。
あゆみのクラスには周囲から孤立している森山信一がいた。
ある日、あゆみと口論になった信一は脅かすつもりであゆみにナイフを向けた。
あゆみはひるむことなく言った。
「刺せば。死ぬことなんて怖くない。どうせ私はあと1年か2年で死ぬんだから!」
その言葉に動揺する信一とクラスメイト。
あゆみの頭髪は薬の副作用で抜け落ちてしまう。見舞いに来た友人達と会うのを拒むあゆみ。
遅れて訪ねて来た信一は、あゆみの姿を見て愕然とする。
中学校最後の夏休み、あゆみを励まそうと三浦三崎への旅行を計画する。
参加はしたものの、あゆみは頭が気になり、打ち解ける事ができない。
そんなあゆみを見た信一は、クラスメイトを集めどこかへ出かけて行ってしまう。
それを知りクラスの絆の無さに怒る野本。
だが、戻って来たクラスメイトを見てあゆみも野本も驚く。
「これでみんな同じだよ」
その瞬間から本当の “友 情” が生まれた。
その夜、信一と二人っきりになったあゆみは、
14歳の淡い恋を語る。
そして流れ星に願いをかけるのだった。
“生きたい” 大人になるまで生きたいと・・・。